エントリー(乗艇)は膝の深さまでフネを出して乗ります。乗る時は膝から入り、砂をフネに上げないようにします。上半身は垂直になるように背筋を伸ばして座ります。良い姿勢は良いパドリングが出来る元です。正座をすると背筋が伸びて漕ぎやすいのですが、脚が辛かったり、重心が上がって転びやすくなるので使い分けるといいですね。
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セルフレスキュー1・ディフェンスとスイミング〜 |
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セルフレスキューとは自分で自分の身を守ることで川下りに限らず全ての活動の基本の考え方です。ダッキーでは急流の瀬がある区間を行くので川に落ちたり、流されると水中の岩や石で打撲、裂傷するリスクがあります。その為出発する前の準備として練習しておきます。
●デイフェンスの姿勢
1.足を下流に向けて仰向けになりで寝て顔を上げて下流を見る。2,脚を少し開いて膝を軽く曲げ、爪先を水面に出す。
3,前方をよく見て、岩に衝突しそうになったら両足で岩を蹴ってバウンド回避する。
●フネから落ちた時は
1、パドルは出来るだけ手離さないようにする。
2、水中では顎をひいて手足を曲げて体を丸くする。
3、顔があがったらまわりを位置確認して、フネが届きそうならすぐにフネを捕まえる。離れていたらデイフェンス又はアグレッシブスイミングで近い岸に向かって泳ぐ。
セルフレスキュースイミングの方法
@デイフェンシブスイミング:仰向けのまま背泳の要領で上流に向かって本流の斜め45度をとって泳ぐ。
Aアグレッシブスイミング:顔を上げたクロールの要領で上流に向かっての斜め45度をとって泳ぐ。
※泳ぐ時間を少しでも短くすることが大事です。 |
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セルフレスキュー2・リカバー法 |
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ダッキーがフリップ(転覆)した時にフネを起こして再乗艇することをリカバーといいます
@フネの片側に重心をかけて完全に転覆させて落ちます。※この時、逆さになったフネの中に頭が入ってしまう事があります。両手でフネを持ち上げてもダメなので下に潜って脱出します。
Aパドルはフネに対して垂直になるように艇下に置きます。
B船底の上から手を伸ばしての穴やストラップを持ってフネを起こして返します。
Cパドルをフネにあげます。
Dバタ足で足を水面まで上げてキックで上体をせり上げます。腕の力では上りにくい体を水面と平行を保ち、支点をへそ位置までせり上げるのがポイント。
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〜フェリーグライド〜 |
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流れのある川を横断するスキルをフェリーグライドといいます。川下りやレスキューで必須のスキルです。
●フネの先端を上流に向けて斜め45°方向に構えます。
●本流の流れをよく見て角度をキープしながら前漕ぎすると横にスライドして横断できます。
●戻る場合は反対側の角度に振って同様にキープして漕いで横断します。
※これはセルフレスキュースイミングと同じで、自分の体をフネに見立てて顔を上流の対岸に向けて泳ぐと岸に待避できます。 |
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〜スイープロール〜 |
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カヤックのリカバースキルのひとつのスイープロール。当方のダッキーでは唯一出来るのがグモテックス艇です。 |
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〜瀬あそび〜 |
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左画の左が上流で巻き返す白波(バックウォッシュ)が立っています。これをホールといいフネが入ると吸い込まれるように引き寄せられます。真っ直ぐ入ると止まってサーフィンというムーブです。フネを真横に向けたらサイドサーフィンで上体を下流側に倒してパドルで抑えることでキープできます。瀬あそびは不安定なホールの中でのバランス移動のパドリングやセルフレスキューの練習になるので大歩危などグレードの高い川に行きたい人は必修です。 |
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レスキュー |
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流される要救助者に向かって岸からスローロープを投げて誘導します。ロープを引く時は必ず腰を落とすように |
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