ダッキーとは 川下りの準備 基本操作 那賀川鷲敷 ・上那賀・木頭 吉野川大歩危・小歩危 四万十 スクール 補修  那賀川

急流のスリルと川の自然に癒されるリバースポーツ
ダッキー川下りsince1985
 ダッキーとは
 ダッキーとは空気を挿入して使うインフレータブル式のカヤックです。水面に浮かぶ姿がお尻を振って歩くアヒル(ダック)に似ているのでダッキーと呼ばれています。一般的な硬いポリ素材のカヤックに比べて安定性がよく、転覆しても簡単にリカバー(復帰)が出来るので急流のある川を下るのに適しています。川下りは川の上流から下流に向かって進んでいく舟旅で、その道中には流れの早い「瀬(せ)」と、流れの遅い「瀞(とろ)」があります。落差のある白波の立つ瀬は難所で転覆することもありドキドキの緊張感とスリルが味わえます。越えたあとの瀞場はゆったり川の自然と開放感に包まれます。知識や技術がなくても経験者と一緒ならすぐに楽しめることが出来て、慣れるとカヤックと同じように川を駆けるようになるリバースポーツがダッキー川下りです。
   
 ダッキーの種類(レクサー所有艇)
 1人乗り(ソロ)と2人乗り(タンデム)用があります。1985年に初めて購入した艇が リンクス2でメーカーのAIRE社(米国)は業界の老舗で、品質は良いのですがコストが高い為、他社のダッキーも購入してきました。結果として参加者が体験使用するスクール艇は扱いやすく、修理や不具合の少ないAIREとバンデット1が現在の主流となっています。

AIREリンクス2 
AIRE社リンクス2人用カヤック。剛性、強度、回転性など完成度の高いフネ。不具合も少なく20年来使っているのもある。使用後は乾燥のメンテナンスが必須。在4艇
AIREスーパーリンクス 
リンクス2より少し長く3人(大人2+子供1)でも可。チューブ径が細め直進性が2人でも荷積みスペースがあるのでツーリング向き。在3艇
 
AIREリンクス1
リンクスソロ艇:チューブ径は2より細くリカバーしやすい。船足も軽く安定性もいい安心のフネ  
AIREカラカル
リンクス2の旧型廉価版。素材や縫製仕上げなどグレードは少し落ちるが重量軽く船足も速くソロ艇としても使用可。

AIREフォース1 
 スラロームカヤックに寄せた形状で船足速く、回転機敏。重心が高いので落水しやすいお気に入り艇。  
AIRE新フォース1
フォースの新モデル。旧型より安定性がよく頑丈だが、フロアジッパーが無く乾燥メンテナンスが困難。
 
ストライク1
 AIREリンクス1のアンダーグレードで重量は重いが、安定性がいいので安心感がある。
アワーズ 
日本製、アワーズのソロ艇。剛性のあるフネだが初期製品の為エアー漏れや、縫製不良があり現在は休眠中
 
バンデット
 バンデットソロ艇: 重量軽く川辺までの艇の運搬が楽。軽い反面左右に振りやすい、再乗艇にもコツがいる。また中に砂が溜まらないので使用後の掃除やメンテナンスも楽。
バンデット2 
バンデット2人艇。大阪のYさんより寄贈頂いた。現在はバルブの不具合により休眠中。

 グモテックス
 船底が丸い形状でカヌーに似てローリングしやすいが慣れると面白い。静水仕様でセルフべイラー(排水穴)がなく水が溜まりやすい。
グモテックス新 
旧タイプより全長が少し長くなりバルブが変更されている。
ハイサイド   2人艇:初期のハイサイドでゴム素材で衝撃に強いが重量が重い。チューブ太くラフトに近い安心感がある。  
リバーカヤック
川下りの基本操作を覚えてダッキーに物足りなくなったらカヤックでロ―ルを練習してよりスポ―テイーなリバーカヤックに。
 
ラフトボート
 ホウジョウ製、5人艇 H29年に導入。ダッキーでは不安な参加者の場合に一定の条件にて使用。
 パックラフト 
持ち運びが容易い1人用軽量小型ラフト。チューブが深く重心が深いので安定性はいいが、風の抵抗を受けやすく推進性、回転性は劣り当方では扱いなし。
 2人乗りと1人乗り
2人乗りの場合、初心者や子供は前に乗り、経験者や大人は後ろに乗ります。前席は視界が広く前方に迫る瀬や、本流の方向がよく見えるので方向を決めてフネを漕ぎ進める推進役、後ろはフネの向きをコントロールしてバランスよく進める舵取り役になります。初心者同志の2人乗りは始めは真っ直ぐ進まず、くるくる回るのが常ですが、だんだん慣れて流れに乗っていけるようになります。1人艇は自転車と同じで全部自分でするので結果の修正もやりやすいです。けれど落水した時のリカバーやフネの持ち運びなど自分でするのでモチベーションが必要です。
 
 川下りのやり方
  川下りで利用させて頂いている那賀川の中流域(旧鷲敷、相生町)は瀬と瀞が適度にあってダッキーでの川下りには最適のホームリバーです。5~8kmの区間コースには難所となる急流の瀬が点在して飽きることなく楽しめます。けれど上流のダム放流量によって状況がガラリと変化するので当日の川口ダム放流量が規定量を越えた場合は中止やコースを変更したりします。基本的に2台以上の車で行って、ゴールとスタート点に車を置いて準備します。
     
 ①フネの準備 ②空気を入れる  川辺まで運ぶ  ④漕ぎ方練習  リカバー練習 
         
⑥ 出発 瀬に突入 休憩    ⑨ゴール ⑩あと片づけ 
1,2台以上の車で行き、ゴール地に着替えと履物を置き、フネを積んだ車でスタート地に向かう。
2,用具を降ろしてフネのセットアップ。シート装着して空気を入れる。
3,装備を着用してフネを水際まで運ぶ。
4,川に入って浮き方、セルフレスキューの方法を練習する。
5,漕ぎ方の基本操作の講習と実際練習をする。
6,落水してリカバーの練習をする。
7,川下りに出発。途中でフェリーグライド、エデイインの練習をしながら行き休憩をとる。
8,ゴール地に到着。フネをあげてあと片づけをする。
9,着替えて出発地の車を回送して終了。