ウォールクライミング ウォールとは ウォールづくり1 福島支援
福島ウォールづくり支援〜3
クライミングマット製作出張
師匠Uさん ビニールコート 接着補強 6本完成

3月14〜16日の出張支援でウォールは完成したものの、マットがないのが気がかりでした。
通常は体操用や、クライミング用の製品マットを注文購入すると20万円以上かかるのでダッキーハウスのウォールマットと同様にスポンジを購入して現地でマットカバーを造る計画をたてました。その材料及び諸費用を集める為に「福島子供クライミング支援の会」を立ち上げ支援金を募る活動をしてきました。新聞掲載により多くの方からご支援を頂き、5月に現地へ製作出張できました。

5月14〜16日、今回は2名なので旅費を抑える為、往復ともバスで行く。9日夜に阿南発にて翌朝AM6時半に東京駅着。そこからいわき行きの高速バスで2時間半。勿来インターのバス停で降りて目的地(あぶくまNSネット)までは代表の進士さんの送迎車にて30分にてお昼前に到着。

マットづくりに同行してくれた師匠のUさんは2年前にダッキーハウスのウォールのマットづくりを協力してくれたので今回は彼のおかげで目的を達成できた。またお得意の調理の腕もふるってくれて夕食ではブリをさばいて美味しいご馳走を振舞って喜んでもらいました。

ふたりの作業で2日で6本のマットを仕上げることができました。
最後の1本は進士さんの手を借りて仕上げてもらっての贈呈式に・・・。ここで遊ぶ子供たちの安全だけでなく、寝転がったり、座っておしゃべりしたりなどのふれあいや、憩いを与えてくれる事を願っています。

福島子供クライミング支援の会の募金活動はウォールとマットづくりでの費用を捻出する為であったのでその目的を達成したので活動は終了します。支援金を頂いた皆さんには本当にありがとうございました以下は会計報告をもってのお礼の言葉にかえさせてもらいます。支援の会は休止しますが個人としてのあぶくまNSネットへの応援は継続していく所存です。これまで大変ありがとうございました。

支援金決算報告書       平成24年6月30日

 収入の部

科 目

金 額

摘 要

支援金

イベント収益金

151,330

14,300

個人:34名   団体:3

「津乃峯〜鍛治が峰チャリティ登山」
4/7実施 レクサー主催 10名参加

合 計

165,630

 

 支出の部

科 目

金 額

摘 要

ウレタンマット

ビニールシート

粘着テープ

ハトメ玉

交通費(2名分)


夕食材料費

45,364

18,900

5,400

1,900

48,000


10,000

幅1m×長さ2m×厚20cm 6

1370×0,5o×30m

15本(両面厚手、ビニール幅広他)

 

高速バス徳島〜東京往復18,000×2
高速バス東京〜いわき勿来往復6,000×2名

鮮魚


ホールド追加


35,600


47個  5/24メーカー直送


雑費

   
   466


電話、コピー代等

合 計

165,630

 

あふくまからのお手紙が届きました
徳島の皆様へ
平成24年6月23日 
NPO法人あぶくまエヌエスネット
理事長 進士 徹
 昨年3月11日東日本大地震が発生しました。翌日には追い討ちをかけるように福島原発の事故で放射能被害が拡大するという恐ろしい事態になってしまいました。事故後は連日分刻みで報道され「福島=原発事故=危険、恐怖」この方程式が出来てしまいました。未だに深刻さを増しています。さらに4月11日に縦揺れの強い地震に見舞われ、当建物にも被害が出ました。

私の運営する小さな自然体験学校「あぶくまエヌエスネット」も3月11日を境に大きく変容しました。開拓精神で24年間築き上げてきた山村体験交流事業が原発事故で一瞬にして流されてしまいました。若いスタッフは全員自宅に戻しました。
朝陽がのぼり、小鳥がさえずり、夜は星空が輝いています。どこに放射能が・・・という思いです。しかしもはや「安全です!」と胸張っていえない悔しさが倍増しています。

原発事故が完全に収束するまで誰も知りえない、暗闇のトンネルに入り込んで先の光が見えない状況です。ですがそのくらいトンネルに光を灯す事は自分にも出来るかと考えるようになりました。光を所々に灯すことです。このようにして徳島の方々と「つながっている事」の実感こそ今の私の大きなエネルギーとなっています。

きっかけは徳島で同じように活動している戸川さんの今回の応援を頂き、とっても素敵なウォールクライミングが出来る環境が整いました。私達の子供の受け入れるプログラムの名前は「ぽんた山元気学校」といいます。参加する子供たちは今や福島県内の子供限定となりました。その子供たちが活動する際に真っ先に行く所がクライミングウォールです。

福島の高線量のエリアに暮らす子供たちは野外で思い切り遊ぶ事が出来ない。学校の体育は屋内の体育館の授業です。週末の活動で子供たちに元気を取り戻したい。本当は何の心配もなく外遊びが出来ればいいのですが・・・その当たり前のことが大事であることを福島の子供たちは小さいながらにも理解しました。この事は大きな学びです。原発事故はマイナスが多い中、こうしてウォールクライミングが出来ることを喜びと受け止めプラスに考えていきたいと思います。

今は「小さな自然学校、あぶくまエヌエスネット最後の挑戦!」という気持ちで、あぶくま・福島・東北の新しい社会創りに貢献していきます。ありがとうございました。