1・老人施設 2・障害者施設 3・アレンジ創作  4・歌体操 紙相撲

集団レクリエーション(2)
〜知的障害者支援施設「野菊の里」さん
 1994年より知的障害者支援施設野菊の里さんにてレクリエーションの非常勤講師として施設のマンスリー行事としての集団レクの運営に関わらせて頂きました。入居利用者40名にて、2時間のレクリエーションを職員さんのご協力を頂いて毎月実施しました。始めは手探りで戸惑いもありましたが徐々に利用者さんに認知されて楽しんで過ごされるようになりました。
 
 レクプログラム内容
●実施日:毎月第1月曜日午後    ●会 場:野菊の里地域交流室
●対 象:野菊の里入居利用者30名、ビバーチェのぎく通所利用者10名    
●時 間:2時間          ●隊 形:自由に正面をむいて座る。

●内 容
 
 1、今月の歌(15分) 季節の童謡、歌謡曲を歌う。

 2、体操(10)    みんなの体操、阿波踊り体操。
          
 3、誕生者紹介(15) 今月の誕生者を紹介と歌「ハッピーバースディ」。
          
 4、ゲーム(30)   今月のゲームを全員参加で行なう。

 5、リクエスト歌(30)参加者が好みの歌を希望して、前に出て歌う。

 6、歌体操(10)   定番となる歌体操を全員で立って行う。
 

   歌〜ギターソング   
     
   音楽や歌が好きな利用者さんが多いので歌をメインにした「みんなで歌おう」というテーマで資料を作って参加者に配りました。字が読める人は殆んどいませんがカットを見ていたり、大事そうに持ち帰る方もいました。ギターの伴奏にて前半は季節の童謡と誕生者を祝う歌後半は歌謡曲や演歌を中心に参加者が好きな曲をリクエストして歌うという流れです。

ギターは高校の時に同級生に影響されてバイトして買った40年前の古いフォークギター。きちんと習っていないので簡単なコードを押さえて伴奏する程度ですが、カラオケに比べると生音はいいとよく歌ってくれます。ずっと眠っていた古いギターが40年たって出番がくるとは・・・。若い時に何でも経験しておくと助かることがあるものです。
 

 集団ゲーム
  ▲方針
・参加者全員が出来る運動や動作を課題にしたゲームをつくる。
・内容は老人施設で行なう年中行事ものを流用するが、歩くリレー形式で行なう。
・実施後は結果をふり返り、ゲームや用具の改良をはかる。
・男女で別れてリレー形式で行なうが、対戦にはしない。ひとりひとりの動作に視線を向けて応援やサポートを行なう。
・時間があれば、最後に職員さんが出場して対抗戦にして応援すると盛り上がります。
 
   季節・年中行事のゲーム  
1月・初詣   2月・太巻きリレー 3月・ひな飾り 4月・田植え 
     
5月・鯉送り  6月・傘歩き   7月・スイカ割り 8月・バーベキュー
9月・栗ひろい 10月・だんじり引き 11月・サッカーPK 12月・サンタそり 
   
 運動、あそび系ゲーム
  コンセプト
・利用者全員が参加出来る運動や動作であること。
・内容は年中行事や季節をテーマに用具をつくる。歩くリレー形式で行なう。
・実施後は結果をふり返り、用具の改良、進化をはかる。
・男女で別れてリレー形式で行なうが対戦はしない。ひとりひとりの動作に目を向けて支援する。
・時間があれば、職員さんも出て全員で体験する。 
 
 体操
   オーソドックスな「ラジオ体操」、障害者に考慮した「みんなの体操」また徳島ならではの「阿波踊り体操」をよく行ないます。自分でしっかり伸ばしたり跳んだり出来る方は10人ぐらいで、立っているだけで全く手足を動かさない方もいますが、リズムに合わせて頭を振っている方もいます。楽しさの表現は様々でレクの目的は同じ動作が出来るようにする訓練ではなく、その人自身の心の中で楽しめているかどうかがポイントです。
  誕生者紹介   
   マンスリー行事としての集団レクは利用者の皆さんが集まる場でもありました。その月に生まれた誕生者にスポットを当てて全員に紹介する為に誕生者に前に出てもらい「ハッピーバースデイの歌」を全員で歌ってお祝いしました。
 

  歌体操   
   参加者は床に座って歌うので気分転換にプログラムの最後は立って歌に振りをつけた歌体操で体を動かします。中でも「北国の春、きよしのズンドコ節、世界にひとつだけの花」などはよく行ないますので振り動作もほぼ覚えてつどいのフィナーレとして盛り上がります。次ページへ