茶小屋づくり(2)



 床板張りの前に炉檀を購入する。 @、A、Bの新品セットをオークションで購入。 炉檀受けは高いので購入せず、 大工さんに耐火ボードで造作してもらう。 電気工事で炉檀受けに電源コンセントをつけるように依頼。 炭を入れない時は炉檀の灰の上にA、Bを置き、 Cコードプラグ用の窓からEに差し込む。 これで状況に応じて炭火でするか、 電熱ヒーターで簡単にするか、 1個の炉檀で兼用に使える予定だった。


しかし実際は炉檀のコ−ド窓の半ばまで灰が埋まるので、灰を少し取り、五徳を抜いて受け台とヒーターを据えるという交換作業は手間がかかりすぎる。その為Kの置き炉(箱)を購入してヒーター専用にすることにした。結果Aは不用となった。さらにEのコンセントも使用困難になる事が発覚する。


大工さんが造作してくれたD炉檀受けの底はベタ基礎のモルタル地を利用。C炉檀の出羽をDの木枠に乗せると下の基礎の隙間を煉瓦と耐火ボードの端材で炉檀の底面に合わせて詰める。 F大工さん作の杉の炉縁を受け取り、バーナーで焼杉にして完成。灰を入れて重くなった炉檀を木枠に落として据える。 その上から炉縁をはめこんで五徳を埋めて仮完成H。 最後に釜をのせて五徳の高さを調整するが、 五徳の底に耐火ボードを数枚敷く事で五徳の高さを安定させる。 この炉檀に入れる灰は囲炉裏用のなら材灰を11kg通販で購入する。灰も高いので炉檀の深さを10cmほど上げ底にするか、底に砂を詰めるなどして灰量を抑えるといいと思う。

@ 炉檀 Aヒーター受け台 B炭型シーズヒーター C右に電源コード用の窓


D耐火ボードの炉檀受け Eコンセント F大工さんの造作炉縁 G焼いて完成


H五徳と灰 I端材での炉蓋 Jすす受け K置き炉

Iは棚の端材をもらって作った炉の蓋。 これは炭の準備や片付けで熱い釜や、 火消し壺を置いたり、 灰が舞い上がるのを防いでくれて便利なグッズになった。 Jは天井が白っぽいクロスなのでスス止めに釣りで使うアジロ笠を購入して即席うどんのアルミ容器を取り付けで天井の蛭釘から吊り下げる。

費用
@炉檀(野田)303o:定価42,000円   
Aヒーター受け台:   定価5,000円
B炭型シーズヒーター:定価53,000円    
           合計100,000円 → 56,700円(オークション)

D炉檀受・炉縁(造作定価75,000円 → 20,000円(施工業者請求)

H五徳     1,500円(オークション)
H炉用灰    6,000円(通販)
I炉蓋        0円(端材で自作)
Jアジロ笠   2,000円(オークション)
K置き炉    9,500円(オークション)    



水屋
通常の茶室の水屋はスノコ高さが床面と同じで、作業を行うのに上体を前かがみでしければならない。先生に確認するとやはり使い勝手が悪く、水も膝にかかりやすいから不便と言われていた。その為水皿を床の上に据えることで床面より20cm強上がり、座って膝の高さで準備出来るようにした。画@。中の水皿は既製品のステンレス水皿を通販購入する。水栓はカクダイというメーカーのブロンズメッキの渋い商品を見つけ値段も安いので注文。

@高さを上げる A既製品の水皿 Bブロンズ風水栓 C流し台水栓
竹釘 流し台 流し台との仕切り
        
水屋の横に80cm幅の流し台を置き、炊事が出来るようにする。 流し台はシギタ工業が格安でこれに近いサイズがあり注文。 水栓は水使用のみでよかったのだが、同メーカーの純正品Cが取り付けがきれいにおさまるので高いけど追加発注した。水屋棚は3段にて流し台まで通しで造作。


費用
トヨウラステンレス水皿 830幅×470奥行×190(高さ) 19,000円  ネット通販
シギタミニシンク   800幅×550奥×800高さ    36,000円      通販
純正デッキ水栓                     15,000円      通販
カクダイブロンズ水栓                   5,300円     通販
竹釘   7本                      1,600円      通販 



スノコづくり
スノコは現場監督が切り出してくれた竹を使って自作した。これは油抜きの焼きの作業が一番手間と時間がかかった。 ものづくりではいつもお世話になっているシルバー職人Uさんに編み方の指導をうけて水皿の上と流し台との仕切りかくしに2枚を2日で完成。
青竹を計って切る 炭火で焼くが シュロ縄で編む 水皿にはめ込む

費用
    
ガス、炭代・・・・家にあったのを使う。
シュロ縄      200円    ダイキ
竹ヒゴ       105円    ダイソー